塗装を知ろう!(1)-そもそも塗装って?
株式会社オイカワ美装工業 IT・制作事業部長の、佐藤です。
部長と言いつつ、実はまだ入社したばかり。
ということで、これまで長年全く違う世界(グラフィックデザインやウェブデザインなど)で働いていた塗装業界初心者の私が、会社の先輩に伺った話や自分で調べたことなどを書いていくシリーズの第1回目です。
塗装とは?
『塗装』というのは、そもそも何なのでしょうか?
さすがに今更調べるようなものでもないかも知れませんが、一応何事も基本から。
塗装(とそう、英語: coat、painting、paintwork)は、材料の表面を塗料の皮膜で覆う表面処理の一つである。
なるほど。まあ、そうですね。
私たちが普段から認識している内容を、そのまま言葉にした感じです。
弊社・株式会社オイカワ美装工業は、住宅や建物の外壁や屋根にこの『塗装』という処理を施すことを主な業務としている会社です。
ですので、Wikipediaの解説にある「材料」にあたるものは、
屋根の場合
スレート瓦、粘土瓦、セメント・コンクリート瓦、トタン、銅板、ガルバリウム鋼板、アスファルトシングルなど
外壁の場合
サイディング(窯業系、金属系、樹脂系、木質系)、モルタル、タイル、ALCなど
・・・・であるようです。
ざっと見たところ素材は、焼き物、セメント、金属、樹脂といった感じですね。
これらについてはまた次回以降詳しく見ていくとして、まずはこうした材質の上に塗料を塗り、皮膜を被せていくのが、弊社の行っている塗装業務と言えるでしょう。
では、なぜこのようなことを行うのでしょうか?
塗装というものの《目的》は、一体何なのでしょうか。
塗装はなぜ必要?
これについては先日、営業部のKさんとチラシ制作の打ち合わせをした際、レクチャーを受けたのでそこで教わった内容から拾ってみます。
あれこれ調べるよりも、実際に今業界にいる人のナマの言葉を借りた方が的を得ていそうですし。
塗装を行う目的は、以下の三つ。
- 建材を保護する
- 美観を向上させる
- 環境を改善する
一つ目二つ目は普通にぱっと出てきますが、三つ目の目的はなかなか思いつきませんよね。
私も、この会社に来て初めて知りました。
ちなみにこの三つ目の目的『環境の改善』については、ひとくくりにしてありますが実は細かく分けて二種類あります。
その一つは、塗装工事のお客様の環境改善に資すること。
住宅の場合、そこに住むお客様の住環境などですね。
たとえばガイナ(GAINA・日進産業)という塗料は特にこうした効果が高いものとして、弊社でもお勧めしています。
もう一つは、塗料それ自体が環境に配慮したものであること。
たとえば弊社が取り扱っているナノコンポジット(水谷ペイント)などは、独自のナノ素材を使用することで樹脂(塗料の主な原材料)を製造する際に発生する二酸化炭素(温室効果ガス)を抑えているので、この商品を選択すれば地球温暖化対策にも貢献することになります。
これらは、現在弊社も含む世界中の企業が実現に向け取り組んでいるSDGs(持続可能な開発目標)の理念にも適合・対応するものです。
(弊社は環境事業についても積極的に取り組んでおり、新たに”エコト(ecoto)”ブランドを立ち上げ、こうした環境改善に役立つ塗料を推奨するなどしています。)
というわけでKさんによると、営業の際には、これらの目的の中からお客様のより強いご要望を優先して達成させることができ、かつ予算と塗装する部位・建材に合った塗料を選び、お客様への提案に盛り込んでいくということなのだそうです。
・・・・
今回は、ここまでです。
次回は、実際に塗装作業に使う塗料にはどのような種類があるのかについてなど、また学んだことを書いてみたいと思います。それでは!