塗装でできる防災 防炎・防火塗装!

震災遺構

【震災記念日に考える】命を守る「防火・防炎塗装」の重要性

仙台沿岸部で活動する私たちにとって、3月は改めて「防災」について深く考える季節です。
震災の記憶を風化させず、今の私たちができる備えとは何か。
 
今回は、万が一の火災の際、延焼を遅らせ、避難時間を稼ぐための「防火・防炎塗料」について解説します。

 

1. 外壁・内装用:防火・耐火塗料の代表格

一般的に、外壁塗料の多くは「防火材料(不燃・準不燃)」の認定を受けていますが、特に「火災時の延焼防止」に特化したものをご紹介します。

【外装・鉄骨用】SKタイカコート(エスケー化研)
  • 分類: 耐火塗料(発泡型)
  • 特徴: 火災の熱を感知すると、塗膜が数十倍に膨張して分厚い断熱層(炭化層)を作ります。この火災をブロックし、柱や壁が燃えたり変形したりするのを防ぎます。
  • 用途: 鉄骨造の住宅や、高い防火性が求められる店舗・ガレージなどに最適です。
【内装用】エコフラットシリーズ(日本ペイント)
  • 分類: 防火材料認定塗料
  • 特徴: 超低VOC(揮発性有機化合物)で、病院や学校でも使われる安全な水性塗料です。
  • 性能: 下地が不燃材料(石膏ボードなど)であれば、この塗料を塗ることで「不燃」としての防火性能を維持できます。火災時に煙が出にくいのも大きなメリットです。

 

2. 木部用:木守り専科「ファイアープロテクト」の深い魅力

「木守り専科 ファイアープロテクト(シオン製)」について、少し詳しく解説します。

  • 日本初の防炎自然塗料: 植物油ベースの自然塗料でありながら、ホウ酸系の防炎成分を配合。木材の風合いを壊さずに「燃え広がりにくい木」に変えることができます。
  • 「防炎」と「防火」の違いに注意: この塗料は消防法に基づく「防炎製品」の基準をクリアしています(カーテンや絨毯と同じカテゴリー)。

ポイント: 「準不燃材料」そのものになるわけではありませんが、同等の効果を期待できる「防炎強化下塗り剤」を併用することで、より高い安心感を得られます。

ファイアープロテクト・燃焼試験

3. その他の注目すべき「木部用」防火塗料

「ファイアープロテクト」以外にも、性能に特化した製品があります。

■モーエンアクア(キャピタルペイント)
  • 分類: 水性難燃塗料
  • 特徴: 木材の燃焼を抑える成分が含まれており、特に「透明度」が高いため、室内の美しい柱や梁の質感をそのまま守りたい場合に選ばれます。
■ファイヤーブレイクF4(玄々化学工業)
  • 分類: 国土交通大臣認定 不燃材料塗料(溶剤)
  • 特徴: 非常に高い防火性能を持ち、厳しい基準が求められる公共施設や、準防火地域の店舗内装などでプロが指名する塗料です。
使用場所 推奨塗料 防火の仕組み 向いている箇所
鉄骨 SKタイカコート 塗膜が膨らんで熱を遮断 立体駐車場や倉庫、テナントビル
室内壁 エコフラット 燃えにくく、煙も出にくい 家族が集まるリビング、寝室
木部 ファイアープロテクト 染み込んで延焼を防ぐ 木の質感を大切にしたい方

防炎塗装で木の燃え広がりを防ぎ、避難時間を生み出す

東日本大震災は、「津波」被害が甚大でした。
しかし、今後起こるであろう「南海トラフ地震」は火災も想定されているそうです。

地震による倒壊の対策(耐震)や津波対策の他に、火災に対する対策も見直されてはいかがですか。

この記事を書いた人

菅井さん

菅井 清浩

株式会社オイカワ美装工業 相談役。環境事業部部長として、「ecoto(エコト)」ブランドをプロデュースしています。地元でも話題の肌にやさしい除菌水「ホットスプリングパワー」の販売にも尽力し、通販サイト(BASE)の運営管理も担当。

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