1級FP技能士・佐藤育子先生の大事なお金のお話(住まい編)2

お金とお家
前回よりお送りしている、独立系 1級FP(ファイナンシャル・プランニング)技能士 佐藤育子先生(⇒プロフィール)による、『大事なお金のお話(住まい編)』(全3回)。
今回は、その第2回になります。(菅井)

(⇒第1回はこちら)

 

 

第2回 将来の出費に備える!住宅修繕費の上手な準備5ステップ

マイホームは人生の中でも大きな買い物ですが、住んでからも出費は続きます。
特に見落とされがちなのが「住宅の修繕費」。外壁や屋根の塗り替えなど、10年〜15年ごとにまとまった費用がかかることも。
今回は、そんな将来の修繕費に備えるための5つのステップをご紹介します。

 

①ライフプランを再確認しよう

家族構成の変化(子どもの独立、親との同居など)によって、リフォームの方向性も変わります。
必要に応じてライフプラン表を作成し、住宅の使い方や修繕の優先順位を見直しましょう。

② 目標額を決めて予算を立てよう

外壁や屋根など、修繕の時期や規模を想定して、工事費の相場を調べましょう。
その際、インフレや資材価格の高騰リスクも考慮し、余裕を持った資金計画にするのがおすすめです。

住宅修繕

③ 補助金や制度を調べておこう

地域によっては、省エネ改修として補助金が出ることもあります。
国・県・市町村ごとに活用できる制度がないか、早めにチェックしておきましょう。
制度は年度ごとに変わるため、申込の締切や適用条件も確認が必要です。

④ 住宅ローンを見直すタイミングかも

現在ローンがある方は、金利や返済期間の見直しも一つの方法です。
また、今後リフォームローンなどの追加借入を考えている場合は、信用情報の管理が重要になります。各種支払いに遅れがないよう、日頃から意識しておきましょう。

⑤ 修繕専用の口座を作って積み立てよう

修繕資金は「先取り貯金」でコツコツ積み立てるのが安心です。専用口座を作り、毎月自動振替するのがおすすめです。
また現時点で、余剰資金があれば、金利の高い定期預金や、期間に応じて積み立てNISAの活用も視野に入れてみましょう。※ただし、運用期間が短い場合は元本割れリスクに注意しましょう。

 

将来の安心は早めの準備から

修繕費は「いつか必要になる」出費。事前に意識して準備することで、優良業者の選定や補助金活用などもじっくり検討できます。

計画的に備えて、家族の快適な暮らしと大切な住まいをしっかり守っていきましょう。

 

 

【佐藤 育子 先生のプロフィール】

独立系ファイナンシャルプランナー(FP)、行政書士、社労士の三刀流としてご活躍中。
FPとしては保険会社に所属せず、独立した立場でマネーアドバイスを行っていらっしゃいます。

震災を機に「知識でだれかの役に立ちたい」と知識ゼロから法律を学び、平成27年・行政書士、令和4年・社会保険労務士、令和6年・1級ファイナンシャル・プランニング技能士等の資格を取得。
行政書士法人勤務を経て、令和6年末に行政書士・社会保険労務士事務所むつみ開業。
建設業、産業廃棄物収集運搬業等の許認可業務のほか相続、成年後見業務。

 

この記事を書いた人

菅井さん

菅井 清浩

株式会社オイカワ美装工業 相談役。環境事業部部長として、「ecoto(エコト)」ブランドをプロデュースしています。地元でも話題の肌にやさしい除菌水「ホットスプリングパワー」の販売にも尽力し、通販サイト(BASE)の運営管理も担当。

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